韓国・熊津食品の缶コーヒー、日本の「BOSS」のBI盗作疑惑

熊津(ウンジン)が日本の国民缶コーヒーと呼ばれる「BOSS」のBI(ブランドアイデンティティー=ブランドの特徴や個性をはっきり提示し、共通したイメージで顧客が認識できるように働きかけること)を盗作したという疑惑が提起された。時事ウィークが7日、報じた。熊進食品は「当該ブランドを参考にした事実はまったくない」との立場だが、BIの中の中年男性の姿が似ているため、疑惑は容易には収まらない見通しだ。

盗作疑惑に包まれたコーヒーは「it’s BABA」。2014年、熊津食品は従来のコーヒーブランドである「BABA」とは別に、国内で拡大しているRTD(容器入り)コーヒー市場を狙って「it’s BABA」という新ブランドを売り始めた。業界によると、国内RTDコーヒー市場は1兆2000億ウォン規模と試算される。

新たに誕生したブランドであるだけに、「it’s BABA」は、従来の「BABA」とコンセプトにおいてはっきりとした違いを見せた。イタリアの三色国旗を描いた「BABA」がヨーロッパスタイルのコーヒーのイメージを強調した反面、「it’s BABA」、特定の大陸や国家を念頭に置かなかった。

代わりに、特定の年齢と性別をターゲットにした。「Take a break,Man!」という製品のスローガンが示すようにサラリーマンを狙った。 だるくなりやすい午後「it’s BABA」1缶で再充電の時間を持つというのが、当時会社の関係者が明らかにした「it’s BABA」の発売の背景だ。

BIも「男のコーヒー」というコンセプトに合わせて製作された。まるで南米の中年男性を連想させるイメージが、金色のコロンの中に刻まれた。男性のヘアスタイルはポマードを塗ったように頭を「オールバック」で、男性美を象徴する口ヒゲが濃く描かれている。

しかし、一部では缶コーヒーの中の男性のイメージが、熊進食品の100%創作物かどうかに疑惑の視線を送っている。日本の国民缶コーヒーと呼ばれる「BOSSコーヒー」のロゴと似ているとの指摘が提起された。口ひげを生やした中年男性の姿と表現方法が非常によく似ているという意見だ。

実際「it’s BABA」のBIは、BOSSコーヒーのBIとさまざまな面で似ている。キャラクターの特徴を見せてくれる核心ポイントで大きな差を探しにくい状況だ。キャラクターが見つめる視点と顔の角度だけが違うだけだ。最も大きな違いがあるなら、パイプタバコをくわえているか否かだ。額がはっきり見えるように撫であげたヘアスタイルや口ひげはもちろん、眉毛の形までほとんどそっくりだ。さらに、しわを表現したと見られる目の下の線まで同じだ。

これだけではない。顎のラインと首のラインを描き入れた方法も似ている。何より丸い土台の中に黒い色でヘアと眉毛、目などだけを描いてキャラクターの顔全体の輪郭が見えるようにした表現方式が似ている。

日本の飲料企業サントリーのRTDコーヒーブランドである「BOSS」は日本の国民缶コーヒーと呼ばれる。1992年に発売されて以来、26年が経った今でも日本国民が好んで飲んでいる。この間に味と製品のパッケージを変えて数多くのバリエーションを見せ、今もスタンダード、微糖、ブラック、ラテなど50種あまりの製品が生産されている。

「BOSS」が長期間の日本国民の愛を受けることができたのはコーヒー固有の味のほかにもサントリー社の卓越したマーケティング能力、ハリウッド俳優トミー・リー・ジョーンズをモデルに起用するなど、投資を惜しまなかったおかげだ。最近、ハングル版で発売された日本のゲーム会社セガの人気ゲーム「竜が如く 極2」に実物が登場してゲーマーたちの間で話題を呼んだ。

一方、盗作疑惑に対し、熊進食品関係者は「該当イメージは『40代のダンディーな男性イメージ』を表現してほしいという自社の依頼を受けて協力会社で作ったもの」とし、「陰影効果のため似ていると感じるのかもしれないが、確認した結果、当社では日本のBOSSコーヒーを参考にした事実は全くないと話している」と説明。「製作後、日本の製品に似ているという意見があって、法的検討を行ってみたが、問題がないことが分かった」と伝えた。

だが「it’s BABA」は昨年10月に生産中断となり、もはや生産が行われていない。一部の在庫品がコンビニなどで販売されている。

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